今回はこどもたちに残したいイベント「キャンドルナイト」について解説します。
- こどもとイベントを楽しみたい人
- こどもに環境意識を持って欲しい人
- 癒しの時間を作りたい人
- キャンドルナイトとはどんなイベントか
- キャンドルナイトをすることのメリット・デメリット
- キャンドルナイトの実例紹介
キャンドルナイトとは環境問題の対策からできたイベント
キャンドルナイトは比較的最近のイベントになります。
アメリカのエネルギー政策(原発建設)に反対するカナダが2001年に行った自主停電運動が発端とされています。
カナダの運動が徐々に世界的に展開されて、ようやくある程度の形ができたイベントになりました。
日本でこのイベントが始められたのは2003年頃で、大地を守る会がキャンドルナイトと名付けました。
現在では100万人のキャンドルナイトという名前で有名になっています。
2003年には環境省とパートナーシップを組み、環境省もCO2削減/ライトダウンキャンペーンを実施しています。
キャンドルナイトはどんなことをするイベントか
キャンドルナイトは1年で2回(夏至の日と冬至の日)行われます。
夜の20時~22時の2時間は電気を消して過ごそうというイベントです。
とはいえ、真っ暗過ぎると怖がってしまうこどもたちもいるだろうということでキャンドルを灯そうとなりました。
ただ、普段の暮らしの中から過剰な電飾をなくして、自然の光だけで過ごしてみる。あとは自由。家族とちゃんと話してみたり、恋人といつもはできない平和の話をしたり、みんなで世界の未来のことをマジメに考えてみたり。 なにをするかは自分次第。
100万人キャンドルナイトより
節電を第一目標というよりも環境意識を持つきっかけといったイベントのようですね。
キャンドルナイトは、なぜ夏至の日と冬至の日にするのか
なんで夏至と冬至にすることにしたの?
お正月やクリスマスなどのイベントは世界の文化や社会情勢で違うけれど、夏至と冬至は、地球にいるみんなに共通でやってくる日だからだよ
北半球で1年間で1番昼が長くなる日を夏至、1番昼が短くなる日を冬至といいます。
毎年、日にちは同じではありませんが国立天文台HPで確認することができます。
夏至→6月21日(金)
冬至→12月21日(土)
キャンドルナイトをすることのメリット3選
非日常を感じることができる
普段たくさんの照明に囲まれて過ごしているからこそ、照明が無くなりキャンドルの光だけになった時に非日常を感じることができます。
テレビを消すことで、いつもは聞こえない自然の音も聞こえてくるのではないでしょうか?
いつも過ごしている家の中でプチアウトドアな気分を味わうことができることでしょう。
また、お子様がいる家庭では非日常なイベントはとても喜ばれます。
暗闇の中のキャンドルの光はお祭りの中でのキラキラ光るおもちゃのようにこどもにとってはキレイで楽しい時間に感じます。
誕生日ケーキでお祝いするときもそうですよね。
ただ毎日を普通に過ごすのではなく、こういうイベントを少し入れることで特別な日に変わるかもしれません。
環境問題について考え、こどもに伝えるきっかけになる
さて、あなたは1年で何回環境問題について考えていますか?
ほとんど考えたことがないという方が大半だと思います。
こどもだと学校などで学ぶ機会がありますが、大人になると自主的に動かなければ考えることすらありません。
年に2回だけでも環境問題について考えるきっかけを作ってみませんか?
また大人だけが考えるのではなく、こどもに伝えるきっかけにもなります。
環境問題の話ってどう伝えたらいいかな~?
電気を消すことで電気の大切さがわかるよね!
それを体感するだけでも十分だよ。
でも、せっかくなら環境と電気も絡めて説明したいな~。
そんな時は、下の図の内容を
こどもの年齢によって少しずつ伝えていくといいよ!
環境への意識は、なるべく小さい頃から伝えた方が当たり前の意識として身に付きます。
私のこどもも幼稚園で環境について考えるイベントをしていただいたおかげで意識を持つようになり、エコ活動など積極的に考えるようになりました。
環境への意識はこれからの社会では必須の知識なので、学校で習うのではなく普段の生活から学び意識をすることが大事です。
電気がない時間を過ごす事で、停電時を体験することができる
電気が無い時間を過ごす事で、停電が起きた時の状況を体験することができます。
ここ最近気候の変動もあり、停電が起きることも珍しくありません。
突然の停電にあなたは対応できますか?夜だとあまりの暗さにびっくりするかもしれません。
電気のない暮らしを体験をすることで、そんな時どうしたらいいか話し合うのもいいかもしれませんね。
キャンドルナイトをすることのデメリット4選
準備が必要となる
イベントを行うにはもちろんキャンドル等の準備が必要になります。
キャンドルがない場合は、アウトドアや非常時に備えた照明でも大丈夫です。
実際に私もこどもがまだ小さく火を灯すのは心配なので、アウトドアで使用しているキャンドル風の照明を利用しています。(下記、実例紹介に記載)
非常時の照明とかも持ってないよ~って方も、これをきっかけに停電時に使える照明を検討してもいいですね。
実際暗いので動きにくい
キャンドルのみの光の場合、自分が想像しているよりも暗いです。
イベントが推奨されている20時~22時を夜ご飯の準備や片づけ・お風呂の時間にすると難易度があがります。
停電時の為の予行練習に重きを置いている場合はいいと思いますが非日常を感じ癒しを求める方はバタバタしないように計画しておきましょう。
こどもが怖がることもある
キャンドルの光があっても怖がるお子様もいると思います。
その場合は無理はせず、照明を若干暗く設定するなどで対応しましょう。
とはいえ、照明の無い暮らしをたまに取り入れることで、突然の停電の時のお子様の不安を減らす効果があるのではないでしょうか。
火を取り扱うので十分に気を付けなければいけない
実際にキャンドルに火を灯そうとすると、火事のリスクもあります。
火の取り扱いには十分に気をつけましょう。
基本は電池式・発電式のランタンなどの灯りを使用する。
イベントとして短時間・少量のキャンドルに火を灯す。
キャンドルナイト実例紹介
外出してキャンドルナイト
キャンドルナイトは実は日本全国様々な場所で様々なイベントが開催されています。
ホテルやカフェ・お寺や商店街・・・
皆さまの近くの施設でもイベントを行っているところがあるかもしれません。
興味のある方は身近な場所から調べてみてはいかがでしょうか。
お家でキャンドルナイト
また、平日や忙しい日の場合は外出は難しいもの…
簡単におうちで家族とキャンドルナイトを過ごすといいですね。
いつもの食事もキャンドルで食べることで雰囲気が変わりますね。
家の中での火の取り扱いなので、瓶に入れた方が空調の影響で倒れたりしないので安心ですね。
ちょうどよい瓶がないときは透明カップに入れても。
こどもが小さいので火の取り扱いは心配です。
そういう時は電池を使うライトでも大丈夫だよ。節電よりも環境へ意識を持つことが大事だからね。
私は、少しでもキャンドルっぽさを味わうために乾電池で光るライトを使用しています。
炎の部分が揺れて、本物みたいな火の光を演出してくれます。
- リラックスできる歌を聞いてヨガをする
- 夕食後のデザートを食べながらのんびりと過ごす
- 外で椅子に座って星空を眺めながら虫の声など季節の音を聞く
キャンドルナイトについてのまとめ
- キャンドルナイトは年に2回(夏至・冬至)夜の20時~22時に電気を消し、環境を考える時間を過ごすもの
- 準備は必要だが、非日常を味わいながらこどもと環境問題について考えるきっかけになり、停電時の体験もできる
- 過ごし方は自由!リラックスをしたり、こどもとの特別な時間を過ごしても。